1848年創業の澤田酒造は、常滑市で伝統的な製法を守りながら日常に寄り添う酒、「白老」を造っています。和釜の上に大きな木製の甑(こしき)を乗せてお米を蒸し、酒造りの一番大切な工程である麹造りには「麹蓋」を用いるなど、木の道具を使い昔ながらの製法で丁寧に手造りしております。仕込み水には、酒蔵から2kmも離れた丘に湧き出る天然のまろやかな軟水を、創業当時から自家用水道を地中に設け酒蔵の井戸まで引き使用しています。うまみのある地元産の酒米を多く使用しており、地元の風土と食とともに楽しめるお酒造りをしています。
プロフィール
澤田 薫(さわだかおる)
澤田酒造株式会社
代表取締役社長(6代目蔵元)
1981年 愛知県常滑市生まれ
江戸の末期から、代々酒蔵を営む家系の一人娘として生まれる。5代目の父親は、木の道具を大事にした古式伝承の酒造りにこだわり、昔から良いといわれてきたことを守り伝えながらも、酒蔵開放や新酒を楽しむ会などイベントを積極的に行う。地元の食文化・醸造文化との関わりにも力を注いできた両親の背中をみて、2007年に澤田酒造に入社。2011年に結婚、2012年に長男、2015年に次男を出産。子育てと経営者業の間で葛藤中。
2004年 南山大学 外国語学部 英米学科 卒業。川島ゼミにてアメリカの歴史を専攻。1年次に有志で立ち上げたダンスサークル「N-crew」は、現在では部員100名を超える大規模サークルへと成長し、自身は初代部長を務めた。アメリカ・ミシガン州の大学への交換留学や、南山大学での学びは、現在行っている酒蔵での英語ツアー開催の原動力となっている。
卒業後も社業を通じて大学や人とのつながりを持ち続けることができており、南山大学での学びは今も大きく生かされている。
略歴
2003年3月 南山大学 外国語学部英米科 卒業
2007年10月 澤田酒造㈱入社
2014年 8月 取締役副社長 就任
2015年 10月 代表取締役社長 就任
2020年 11月27日 麹室を火災で焼失
2021年 8月27日 新麹室再建
経営理念
「働き手良し、売り手良し、買い手良し、世間良し、自然良し」という「五方良し」の経営